2007,10,24, Wednesday
大変だ!
ある地方大学で大変なことがおこっているらしい。
法人化されて以降、国立大学の学長は10名前後の委員で構成される学長選考会議(そのうちの数名は現学長が指名することができるので、現学長の意向が反映しやすいシステムになっている)で決定される。ただし、学内の意見の調査のために全教員による意向投票を行う(弘前大学も同じ)。 その大学の学長選考でも意向投票が行われ、選考会議で現職のS学長が再選された。ところが意向投票において信じられないことがおきたらしい。その大学のHPに10月17日付「○○大学学長選考会議」の名でS学長が再選した旨が示されているが、その文書の終わりに次のような奇妙なことが書かれている。 なお、学内意向投票管理委員会からの報告は、細則第15丈第2項に規定されている様式書類に記載されている数字は、T候補419票、S候補378票であり、ともに添付された学内意向投票開票業務の経過説明書に記載されている数字は、T候補399票、S候補398票でした。つまり二つの投票結果があると言うことだ。そんなばかな。 よくわからないが、真相は次のようなことらしい。 ・投票管理委員8名全員が確認したところ41票の差があった。 ・その後金庫に移し替えようとして事務職員が票数を確認したら1票差になっていた。 これが事実なら、票数をだれかが操作したことになる。大変なことだ。 ・意向投票で何らかの不正が行われたことは明らかである(1票差、41票差どちらが正しいとしても)。まず、選考会議はこのことに関して調査をすべきである。 ・このような重大な事態があるにもかかわらず、選考会議は意向投票で少数(41票差か1票差かは明らかではないが)であった現学長を選考した。意向投票を軽んじている。 こんなでたらめなことが大学で行われてよいはずがない。5学部のうちの3つの学部の教授会が今回の学長選考を無効としている。また、県民からの批判も起きていると言う。当然である。 |