2008,06,06, Friday
ないものはない!
保育所の保育料を払わないとか、学校の給食費を払わないという親のことが問題になっている。先日はテレビで、病院での出産費用を踏み倒す人のことが取りあげられていた。
そういうひとが結構よい生活をしていることも知らされていた。 もちろんカリカリしながらテレビを見ていたのだが、考えてみるといくら払えと言われても、ないものはないのだから払いようがない。基本的にはお金の支払いは民事だから、警察力で払わせる訳にはいかない。教育機関や医療機関が財産の差し押さえをするのも問題だろう。テレビを見ていると、請求する側よりも請求する側のほうが強気になっている。いつのまにか力関係が逆転している。 昔から言われるのだが、借金の場合も最後は「ないものはない」と言いきれる債務者のほうが債権者よりもはるかに立場は強くなる。債権者のほうはただひたすらお願いするしかない。まあ、私を含め、普通の人はそこまで強気になれないから、なんとか社会は動いているのだ。 世の中に無法者はいるものだ。しかし、それでも社会が成り立っているのは多くの人がルールを守っているからだ。だから無法者が無法者でいられるのは多くのルールを守っている人のおかげなのである。と言うことを、無法者は気づかない。 |