2006,10,30, Monday
小学生バンド・・・・・・・
小学生の吹奏楽。私はどうも好きになれなかった。なんとなく胡散臭い。体も心も未熟な子どもに管楽器は無理だ。これは、きっと楽器会社の陰謀に違いない。こう思っていた。しかし、小学生の吹奏楽もなかなかいいもんだ。そう思えてくる本が出た。
竹内俊一監修『小学生バンドの指導と運営のポイント〜学級バンド活動から地域と連携するジュニアバンド活動〜』(教育芸術社・1680円) 少し長くなるが、監修者の竹内氏の言葉から引用してみよう。「小学生バンドの特徴」の二つめの部分である。 2つめは、小学生が心も体も未成熟の段階にあるということです。小学生は、自らの行動や思考を客観的に評価したり判断したりすることが、なかなか難しい状況にあると言えます。小学生は一般的に競争が好きです。 最後の「教え残して」は竹内氏のバンドに対するというより、教育全般に対する考え方を表しているようで、竹内氏をよく知っている私は思わずニヤリ(どんな顔かは自分でわかりようがないが)としてしまった。これは、小学生に限らず中学生や高校生にも言えることだ。あわてず、まず基礎がためをきちんとすることが大切なのだとも教えている。 この本には、監修者の竹内氏の総論に加え、学級バンド、コミュニティ・バンド、部活動としてのバンドを育ててきた指導者による各論が掲載されている。それぞれの場での指導のあり方として参考になる。そして音楽の先生だけでなく、教育関係者みんなに読んで欲しい一冊である。 ・・・なお、蛇足だが(本当はこれが一番言いたかった)、竹内氏は私の大学1年の時からの友人であり、音楽教育に関しては唾を飛ばしながら議論をし、またおたがいに人の言えない弱点をすみずみまで知り合った仲である。だから本を読んで「竹内らしいなあ」とうなってしまった。なお、この本は竹内氏から音楽教育学会の会場で直接いただいた(サイン入り)。深謝!。 |
コメント
ちょっと、日が経ってしまいましたが・・・。
10年以上前になりますが、竹内先生の「バンド指導 ポイント20 上達のコツ 合奏指導編」(音楽之友社)を購入しました。当時、音楽教室で子供達にピアノを教えていて、なかなかリズムがうまくいかない子供がいたのですが、その子のレッスンにこの本がとても役に立ちました。感激して、思わず竹内先生にはがきを出しちゃったほどです。もともとは、バンドの勉強をしようと思って購入した本だったのですが、ピアノ(今思えばピアノだけじゃなくて多分ソルフェージュなどにも)を教えるのにも応用ができて、根本は同じことかもしれないなと、思った覚えがあります。 竹内先生とは、これも10年以上前にアメリカのミッドウェストバンドクリニックに同じツアーで参加し、大変お世話になりました。 これまで気づきませんでしたが、言われてみれば、吉田さんと竹内先生とは同級生くらいですよね。
| 成本理香 | URL | | 1970/01/01 09:00 AM | zL2GDSUA |
理香さん、お久しぶりです。
竹内さんの本は、バンド以外でも役に立ちそうですね。 それにしても、理香さんが竹内さんをご存じとは。 世の中はせまい。
| 吉田孝 | URL | | 1970/01/01 09:00 AM | IjPo0F8c |
吉田兄、理香さん,竹内です。
『小学生バンドの指導と運営のポイント』(教育芸術社,1680円)に関してコメントを頂き,ありがとうございます。 成本理香さんとは,毎年の様にネムでもお会いしていました。 兼田敏先生の教え子さんで、作曲をご専門にされている素敵な女性。 昨日は岡山にて小学校の先生方とバンド指導に関する勉強会があり ました。来月は山口で。 日程が合えば、どこでも出掛けて行くつもりです。
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