2007,10,18, Thursday
教師は忙しい
次期の教育課程改訂の方針は、中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会が会議の都度に出している資料を見ればわかる。一番新しいものは、10月5日に開催された第4期第12回の会議で配布された「教育課程部会におけるこれまでの審議の概要(検討素案)」という文書である。この文書は、すでに答申に近い文体になっており、部会での意見をふまえて、修正されるようになっている。
この中に、「教師が子どもたちと向き合う時間の確保や効果的・効率的な指導のための条件整備」として、教師の忙しさについてふれている部分がある。 検討素案は、教師の忙しさとして、次のような実態を示している。 我が国における「授業研究」などの授業の質を高めようとする教師同士の取組などは、 諸外国でも関心が持たれている。このほか、生徒指導や部活動など授業以外での子どもたちへの指導も行われている。文部科学省が行った教員勤務実態調査の結果によれば、小・中学校の教諭の残業時間が一月あたり平均約三四時間となるなど、昭和四一年の勤務状況調査と比べ、残業時間が増加している。そして、このような状況に対するいくつかの提案を行っている。中教審関係の会議で、教師の忙しさがこれほど問題にされたことは、私には記憶がない。それだけ、教師が追い込まれているということだ。文部科学省や各教育委員会は、答申を待つことなくこの問題の解決に力を注いでほしい。 |
コメント
「子どもたちの指導に直接かかわる業務以外」
これを、何とかして欲しいですよ、ほんとうに。 それも、年々政治的に増えていくんだから..... 「こんなことしている時間があったら、生徒と話のひとつでもしたい」 と、毎回思います。
| compUT/OSer | URL | | 1970/01/01 09:00 AM | oCAyCUKc |
もし、教育再生会議の路線がそのまま続いたら、みんなで忙しさを競うようなことになっていたかもしれません。とりあえず、やれやれです。
| 吉田孝 | URL | | 1970/01/01 09:00 AM | IjPo0F8c |
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