2006,11,29, Wednesday
総理の格付け
旅行をすると、どうしても本を買うことが多くなる。帰ってみたら、4日間で雑誌以外で6冊。
安倍首相は、伊藤博文から数えて56人目、第90代の首相になるそうだ。ちなみに第87〜89代が小泉元首相である。そして伊藤博文から小泉純一郎までの56人の首相を五段階でランク付けした本が出た。 八幡和郎『歴代総理の通信簿 間違いだらけの首相選び』(PHP新書・880円) こういう本はまず結論を見るに限る。興味のあったところだけ本文を読めばよい。 めぼしいところを見る。 岸信介(安倍首相の祖父) B 池田勇人(高度経済成長) A 田中角栄(あの人です) C 細川護煕(非自民) B 村山富市(社会党) C 小泉純一郎(あの方です) D この著者のものの考え方が何となく見えてくる。 ちなみに、Aランクは、池田の他は、伊藤博文、桂太郎、原敬、幣原喜重郎、吉田茂、でさすがに大物。Eランクは、大隈重信(意外!)、林銑十郎、近衛文麿、東条英機である。 やはり、まず小泉純一郎の低評価の根拠を知りたい。格差社会をもたらしたというのは当然だとしても、次のような記述がある。 この人ほどテレビ画面に強い政治家も珍しい。とくに凄いのは、いわゆるテレビ目線だということだ。テレビに出演するときに、普通は対談相手はインタビュアーのほうを見る方が自然だと指導される。だが、小泉をカメラを見て視聴者に直接語る。そんな政治家は、キャスター出身の橋本大二郎くらいしか、ほかにはいない。しかも、質問の内容などお構いなしに言いたいことを言う。格好いいのも当然だ。うーんなるほど、と感心していてはいけない。国民全体がすっかりこれにはまってしまったのだから。 とにかく、寝ころんで読んでも面白い本だ。もちろん、この著者の評価を鵜呑みにする必要はない。最後は自分で決めたらよい。ただ、歴代の首相が何をしたかは分かる。事典がわりになる。 |
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